侵入者対策2
ここでは、各侵入手口による、具体的な対策の仕方をご紹介します。
まず、代表的な侵入手口を紹介します。
1 ピッキング 用具を使い、錠のシリンダー部分を操作し、解錠すること。
2 サムターン回し サムターン(鍵を使用せずに回転させて解錠操作をするつまみ)を、 扉の隙間、扉にある郵便受け、窓ガラスを壊す、ドアスコープやドアノブを取り外す、ドリルで穴を開けるなどして、特殊工具等をさし入れ、操作する。
3 カム送り解錠(バイパス解錠) 特殊な道具を使い、錠シリンダー部分を迂回し、直接錠ケース内部を操作して解錠する手口。
4 ドア錠破り ドアの隙間などにバール等を差し込み、強制的にドアの錠を破壊すること。
5 焼き破り
小型のバーナーや強力なライターを使用して窓ガラスを熱し、ヒビをいれてガラスを破り、クレセントを解除するという方法。
それぞれの侵入手口の対策方法
1 ピッキング
錠シリンダーをCP−C錠(※)等の耐ピッキング性能の高いものに交換。
CP−C錠の種類、価格は様々ですが、ドライバー等の工具で取り付けることができます。
※ (財)全国防犯協会連合会において、錠シリンダーの耐ピッキング性能と強度を審査し、型式認定するCP−C錠制度を施行しています。
2 サムターン回し
メインの錠前以外に補助錠を取り付ける、サムターン回し対策用具などを使用し、サムターンが回らな いようにしてしまう。
サムターンカバー(サムターンに外部から直接接触することができないようにサムターンを防護するためのカバー)を扉に取り付け。
サムターンカバーの価格は比較的安価で、簡易に取り付けることができます。
※対策用具の中には操作が複雑なものもありますので、緊急時の避難の際に障害とならないようご注意ください。
ロック・カバー(鍵穴部又はサムターン部を外周部から覆い、更にこれを外部から施錠するもの)を装着。
両面シリンダー錠を取り付ける。(取付については、専門の施工業者にご相談下さい。)
3 カム送り解錠(バイパス解錠)
解錠される危険のある錠前の種類は特定されており、現在ほとんどの錠前がカム送り解錠対策済みになっていますが、古い錠前を使用している場合は対策が必要です。
メインの錠以外に補助錠を取付ける、またはカラー部が浮き上がらないようにしたり、すき間を隠してしまう工夫をする。
4 ドア錠破り
ワンドア・ツーロックとガードプレート
補助錠を扉の上部などに取り付ける。
扉の隙間を塞ぐ、ガードプレートを取り付ける。
5 焼き破り
ガラス戸の外からは見えづらい場所に補助錠をつけ、短時間で窓が開かないようにする。
道路から見えずらい窓がある場所には防犯カメラや、センサー付きのアラーム・照明等を設置する。
※ピッキングやサムターン対策がほどこされたドアなど、各防犯器具メーカーの様々な侵入対策用品があります。
それらを使って、効果的な侵入者対策を行ってください。