防寒対策

震災時など、災害を免れて食事が出来て安全を確保していても、場所や状況により寒さ対策が必要になってきます。

冬だけでなく、秋口や初夏でも、夜間は冷え込むことがあるからです。

体が冷えると、それだけでも体力を消耗します。暖を取れる状況でなければ出来るだけ寒さを防ぐ工夫をしましょう。

暖かい食事や飲み物があれば多少はしのげますが、それ以外にも対策は必要です。

服があれば兎に角、厚着しましょう。このとき、出来るだけ下着を多く着込んだほうが、上着を着込むよりも保温性があるのです。

それに肌に触れるのは綿の下着、あるいは保温力のある化学繊維を使用したものから着用してください。

そして、マフラーを巻いてください。これだけでセーター一着分の保温性を確保できるのです。

もし、マフラーの代わりになるものがなければ、タオルを巻いたり、タオルもなければ一番上に着た上着の、襟首の部分を内側に織り込めば、保温力が高まります。

そして疲れない程度に腕を肩から大きく回したり、小走りするなどして体を暖めましょう。

就寝するときなどに冷えを防ぐために一番大事なことは、全身から熱を奪われるため、床に直接寝てはいけないということです。

土の地面でも冷たさは伝わってきますが、コンクリートの地面になるとそれがさらに加速します。

一番いいのは、発泡スチロールの板があれば、最高のベットになります。

それほど寒くなければ上着を引いたり、新聞紙やダンボール、なければその辺の雑草や落ち葉を集めてきてもかまいません。

地面に熱が直接伝わらないように必ず何か敷いてから横になりましょう。