生活用水の確保

災害時に水道やガスなどの生活用パイプラインが断たれた場合に、問題となるのが水の確保です。

防災対策で水というと、非常用の飲料水に重点が置かれますが、忘れてはいけないのが生活水の確保です。

被災地でも、衛生的で健康的な生活を送るためには、生活用水というものが非常に重要になってきます。

水があれば、何か調理した後、器具や食器を洗ったり、風呂に入れなくても濡れたタオルで体を拭いたりすることができます。

そして最も生活用水が必要となるのが、水洗トイレを設置している場合です。

用を足したあと、水で流さなければならず、それが出来ない場合には、汚物でトイレが使用不可能な状態になってしまうのです。

雨でもふれば、それを溜め込んで使うことは出来ますが、そうでない場合には、普段からの水の備蓄を行っておくことが必要になってきます 。

よく言われる風呂の水の備蓄。日本人は世界でも少数の”入浴文化”を持った国民だといえるでしょう。

そんな日本で、次の入浴時まで風呂釜の水を流さずに溜めておくことは、大変有効な水の備蓄法だといえます。 毎日の入浴の後、生活用水の備蓄も習慣として行ってみてはどうでしょうか?

また、一般家庭にも普及しているウォーターサーバーも、水の備蓄には効果的なもので、これだと飲料水として使用できます。

家に使っていないバケツやポリタンクがあれば、水の備蓄用に使用できます。この場合、週に一度は水を交換してください。

また、震災後に援助活動が行われ、給水車が来た場合、水を受け取るためにこういったものが必要となりますので、備蓄しなくても用意しておくことをお勧めします。

防災には、衛生的な環境を保つため、こういった生活用水の備蓄も考慮しておくことが必要です。