催涙スプレーの使い方
護身具といっても、実に様々なものが出回っています。
護身用ではなく、凶器にしか見えない、なんてものまであります(通常そういったものを携帯することは違法となります)。
ここで、まず護身とはどういうことかを考えてみてください。
”とにかく、自分自身が危険な場所や状況から抜け出せる”ということですね。
護身用具とは、それを手助けするための道具なわけですね。
例えば警棒などは護身に威力を発揮しそうですが、ある程度使い方を心得ていなければ、暴漢を死傷させてしまう恐れもあり、非力な年配者や子供には扱いきれず、逆に相手に奪われでもしたら大変です。
また、携帯性も良く、誰でも扱えるスタンガンも、その高電圧により、暴漢がショック死という事例も海外ではあるのです。
逆に電圧が低すぎ、痛みで暴漢が逆上して状況が悪くなったということも報告されています。
そしてスタンガンの一番の短所は、相手に触れなければ威力がない!ということです。
逃げ出さなければいけないのに、自分から相手に近ずかなければならないなど本末転倒です。
これらを踏まえ、ここでお勧めする護身用具は”催涙スプレー”です。
これだと相手から距離をおいて使用でき、また、薬物ではなく、天然成分を使用したものであれば一時的な痛み以外に人体に影響はありません。
そして使用法も簡単で女性や年配の方にでも扱えます。
ただ、ここで注意しないといけないのが、催涙スプレーの性能を理解しておく、ということです。
普通のスプレーと同じでしょ?と思われるでしょうが、室内での使用や、追い風で使用した場合、自分自身がガスを被る危険性があります。
一つの事例を紹介します。ある女性がエレベーターに乗ると、一緒に乗り込んできた男に後ろから抱きつかれました。
彼女は携帯していた催涙スプレーを使用し、難を逃れたそうですが、催涙スプレーを使用するとき、自分自身に催涙効果が出ないよう、片手で口と鼻を押さえ、暴漢にガスを吹きかけたそうです。
この女性のように、いざというときに、冷静に護身用具を使えるように、普段から使用法と効果を知っておくことはとても重要です。
また、催涙スプレーのガスの噴射状態は、霧状ではなく、半液状のものが良いでしょう。
これだと霧状に比べ風の影響を受けず、また狙いやすくなります。液体は拡散しますが、水鉄砲をイメージすればいいと思います。
催涙スプレーを選ぶ際のポイント 1: 半液状で最低3m以上は噴射力があるもの。 2: 使用ガスが天然成分など、人体に影響の無いこと。 3: 正規の輸入品であること。
護身具選びで迷ったら、参考になさってください。