都市部の震災対策
震災時に、特に都心部の野外に居た場合には、頭上にも気をつける必要があります。
地震の揺れにより、看板などが落下してくることがあるからです。
ただでさえ地面が揺れ、動揺している時に、上からも危険が迫ってくる可能性があるのです。
さらに震度6や7度になると、その場に立っていることは出来ませんし、すばやく行動するなどということは不可能なのです。
それだけではなく、高層ビル群に囲まれた路上に居る場合、更なる脅威があるのです。
地震により、ビルの窓ガラスが大量に割れ、上から降り注いでくる可能性が高いのです。
揺れに強い耐震設計された高層ビルでも、すべての窓ガラスに、割れて飛び散らないようにフイルムを張るなどの処置が施されているというわけではないのです。
防災頭巾を常に持ち歩いている人はいないでしょうから、もし、頭を保護するものがなければ、その場にしゃがんで上着などを頭から被るしかありません。
そして、その場を逃れても、道には大量のガラスの破片などが散らばることになります。
その場所をハイヒールなどで歩いて転ぶと、大怪我にも繋がりかねません。
こういったことを踏まえ、都市部での震災に備えるのは、非常持ち出し袋を用意するだけではなく、頭を保護できる丈夫なバックを常に持参したり、靴底が厚目のシューズを履くなどの対策が有効だといえます。
震災以外でも、電車やバスなどの交通網が寸断された場合には、ウォーキング・シューズなどの軽快に歩くことが出来る靴の重要性は、説明するまでもないでしょう。
普段から”頭の保護”と”歩きやすさ”を考慮しておくことも、都市部での防災には必要なことだといえます。